ドコモのクレジットカード「dカードGOLD」が2023年7月31日にリニューアル。
これまでdカードGOLDを利用しているユーザーにとっては全くメリットが感じられない内容となり、一部波紋が広がっています。
この記事では、改悪と言われる理由と、年間利用額特典の受け取り方や切り替え方法を紹介します。
この記事はこんな人におすすめ
- dカード・dカードGOLDをすでに持っている
- 年間利用額特典の対象者
- ドコモを契約している
- 新dカードの切り替えについて知りたい
この記事で分かること
- 新dカードの改悪理由
- 変更点
- 注意点
- 切り替え方法
- 年間利用額特典の受け取り方
らこ
- 元携帯ショップ店員(責任者)
- 携帯ショップ経験を基に情報を発信
- スマホ、プランについて詳しい
- 携帯ショップの裏話などもお届け
【改悪】なぜ新dカードに切り替える?メリットは?
ドコモはクレジット番号が裏面印字などセキュリティの向上のため「新dカード」として切り替えを促進しています。
今回私は、年間利用額特典の受け取るために強制的に年会費を支払い、新しいカードへ切り替えることになりました。
その内容を詳しくお伝えしていきます。
2024年配布分の年間利用額特典の改悪
年間利用額特典は、dカードGOLD契約者が年に100万円の利用をすることで11,000円分の特典が受け取れるものです。
入会してから1年間で(買い物や公共料金の支払い等)dカードを100万円分利用すると年会費11,000円の元が取れる仕組みです。
※携帯料金以外の支払いは年間利用額特典の対象にはなりません。
1ヵ月あたりのカード利用83,333円で特典ゲット!
以前は、年間利用額100万円達成者に向けてハガキやDMで通知があり、専用サイトへログインすればすぐに特典を受け取ることができました。
しかし、今回の変更から特典を受け取るまでに2ステップ(年間100万円利用と新カードへの切り替え)が必要となります。
このような変更点から、旧dカードGOLD契約者は強制的に新dカードGOLDへと切り替えが必須になりました。
dカードGOLDは毎月の利用料金に対してdポイント10倍還元があります。
今では「ahamo」や「irumo」という料金が安いプランができ、そのような格安プランはdカードGOLDを契約する必要がなくなりました。
dカードGOLDを解約しにくい
旧dカードGOLDは、年間利用額特典を受け取った後、次回の年会費を払うことなくスムーズに解約することができました。
今回の変更で、年間利用額特典を受け取るためには、新dカードへの切り替え後になることを知りました。
22,000円特典を受け取るため、しぶしぶ契約を継続することになりました。
このように新dカードGOLDには特にメリットと思われる点がなく、これらがユーザーから「改悪」と言われる原因になるのです。
切り替えてクーポンを交換してからすぐに解約しました。
後日、年会費は引かれていました。
年会費のサイクルがリセットされる
新dカードGOLDへ切り替えると申し込み後、初回請求時に年会費11,000円が発生します。
年会費が重複となる差額はキャッシュバックされますが、新たにカードを申し込むため支払いサイクルがいままでと変わります。
条件が変更され、年会費を支払うことには変わりないためユーザーとしては手間のみ発生ということ。
2024年以降、現在使っているdカードが自動変更となる場合もあるので、詳しくはdカードGOLD公式を確認してみてください。
カードの有効期限や指定のカード番号により自動切り替えの対象となります。
自動切り替えには注意しましょう!
新dカード、dカードGOLD切り替えの変更点を解説
旧dカードからの主な変更点は以下の内容です。
- クレジットカード番号が裏面印字
- 入会条件が満18歳以上で学生もOK
- デザイン
大きく変わるところはこの3点です。
この3点のアップデートだけのために切り替えが必要になります。
クレジットカード番号が裏面印字に変更
セキュリティ対策のため、他人に番号を見られないようカード番号が裏面に印字される仕様に変更になりました。
最近のクレジットカードはどれもカード番号が裏面印字で、不正利用防止などの対策からこのような仕様に変わります。
入会条件が満18歳以上、学生も申し込み可能
以前は20歳未満で契約することはできませんでしたが、成年年齢引き下げにより、契約基準が変わりました。
そのため、18歳以上で学生であってもGOLDカードの契約が可能となりました。
ドコモショップや量販店、イベントでは学生にdカードGOLDのノルマが上がったみたいです。
デザインの種類
サステナビリティにより、カードの素材がリサイクル素材へと変更されました。
カード番号の凹凸(おうとつ)がなくなり、デザインの種類が豊富で、レギュラーカードはカラーも増えました。
ただ、それだけです。
新dカードへの切り替え方法と年間利用額特典の受け取り方
dカードサイトから切り替え申し込みができます。
切り替えの際は新たに審査があるため、必要な情報を入力していきます。
すでに情報が反映されている場合がありますが、最新の情報にしましょう。
即時審査に通れば、1~2週間ほどで、登録されている住所にカードが郵送されます。
実際の切り替え方法を見ていきましょう。
年間利用額特典の受け取り方
2024年度の年間利用額特典の受け取り方を説明します。
審査が通り次第、コチラのサイトへアクセスし、特典の対象かどうか確認します。
dアカウントログイン後、クーポン受け取りへと進めます。
クーポンの交換には、新しいカードの有効期限とセキュリティコード(カード裏面の3桁の番号)が必要になるため、カードが手元に届いてからの手続きになります。
クーポン利用時の注意事項
年間利用額特典は11,000円分(もしくは22,000円分)のクーポンが受け取れます。
以下がクーポンの交換先です。
- ふるさとチョイス
- My KAO
- ソニーストア
- TAKASHIMAYAグルメ&コンフォート
- dブック
- dジョブ
- KIKITO(ドコモの家電サブスク)
- dショッピング
- dfashion
- 携帯購入クーポン
11,000円分の買い物でクーポンを利用することで0円になるじゃん!
9,000円で欲しかったものを無料で買おう!
まって!この考えの方は要注意!
同じサイト内で合計22,000円を超えないとクーポン利用できないよ!
クーポンを適用させるためには、最低でも22,000円以上の買い物が必要です。
さらに、一度の会計につき11,000円引きまで適用されるため、22,000円分買ってようやく11,000円引きになります。
そのため、クーポンを利用したとしても11,000円は負担しなければなりません。
22,000円クーポンを適用させるための条件はこのようになります。
2回に分けて対象サイトから22,000円分以上の買い物をしなければなりません。
合計44,000円の買い物になります。
年会費と合わせると33,000円分の負担額ということになります。
なんか損した気分!
特にほしいものが無ければ損ということです。
「実例」年間利用額特典クーポンの使い方
dショッピングで買い物をした場合を紹介します。
22,000円の家電を購入。
ここで確認!クーポンの使用条件上、22,000円以上の買い物で11,000円引きとなるため、条件達成に向けてカートに商品を追加する必要がありますよね。
そうだね。いろいろなサイトから欲しいものを合わせて22,000円にしないと!
ここで問題発生!
dショッピングには様々な商品があり、自由に商品を選択できるメリットがあります。
しかし、複数の関連されたサイト以外での購入は会計が別々になります。
カートの中身はこのような内容です。
21,800円の掃除機をアイリスオーヤマで購入し、追加で別サイトとなるdショッピングダイレクトで3,850円のお米を買うとします。
合計は25,650円となるはず。
しかし、画像のように売られているサイトが異なるため合算にならず2つの会計に分かれました。
このままでは11,000円引きクーポンが適用されません。
必ず同一サイトおよび指定された関連サイトから購入する必要があります。
購入商品に関連された指定サイトの買い物でないと一緒に会計することができません。
新dカード切り替えの注意点
切り替えの際の注意点は以下の内容です。
- カード番号の変更
- ID番号の変更
- dポイントカード番号の変更
- ETCカードの変更
カード番号変更により、付随されているポイントカード機能、ID機能の番号も変更となります。
それに伴いETCカードも変更されます。
すでに公共機関やショッピングサイトで登録している場合、改めて再度登録が必要となります。
ドコモ以外のサービスでは、支払いは自動変更されないので、変更し忘れには注意が必要です。
さらに、新dカードに切り替えると旧dカードは3ヶ月で使えなくなってしまいます。
また、旧dカードと新dカードの請求は合算されず、別々の請求となるので引落しには注意しましょう。
dカードGOLDを持ち続けた方がいい人は?
改悪と言われてはいますが、契約を継続した方がいい人もいます。
それは、毎月の携帯電話料金(ドコモ光含む)で年会費分の元が取れている人、家族でまとめて支払いしている人です。
そのような人は、年会費以上のdポイントを貯めることができます。
dカードGOLDを継続した方がいい人の例
- 家族合わせての支払い
- dポイントが毎月1,000pt以上貯まる
- ドコモを解約する予定がない
このような人はむしろドコモであればdカードGOLDを契約すべき人です。
貯まったポイントは街中のお店や毎月の料金に充当することができるのでメリットになります。
まとめ
新dカードGOLDと年間利用額特典の内容について紹介しました。
これまで5年以上dカードGOLDを契約してきましたが、今回の変更で解約の意思が固まりました。
注意点を参考にしながら慎重に切り替えを行うかどうか検討してみてくださいね!
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