携帯ショップ店員を7年間務めた結果に基づき、激務でやめといたほうがいい理由を詳しく説明。
仕事内容やノルマ・人間関係・病む理由などをすべて暴露しお伝えしていきます。
そんな中働くメリット・デメリットを知り、今後に役立ててみてください。
私は携帯ショップ店員の責任者として店舗勤務していました!
新卒や3年目には見えない内部まで迫っていきます!
こんな人におすすめ!
- 携帯ショップ店員に興味がある
- 携帯ショップ店員の人
- 携帯ショップ店員として働こうとしている人
- 仕事内容を知りたい
- 携帯業界の闇を知りたい
この記事で分かること
- 携帯ショップ店員になってはいけない理由
- 向いている人向いてない人
- 過酷な環境
- 詳しい仕事内容
らこ
- 元携帯ショップ店員(責任者)
- 携帯ショップ経験を基に情報を発信
- スマホ、プランについて詳しい
- 携帯ショップの裏話などもお届け
携帯ショップの仕事がきつい理由
インターネット検索でこのような内容を見かけます。
- 携帯ショップはやばい
- 絶対に行くな
- やめとけ
- 大変、きつい
ひとつ確かなことは、実際やばいです!
一体なにがやばいのかを実体験を基に詳しく説明していきます。
以下はお客さまとスタッフの両者の不満例を挙げたので、どうぞご覧ください。
お客さま側の不満
「待ち時間が長い、押し売りをされた、店員の接客態度が悪かった、問題解決しなかった、たらいまわしにされた、話を聞いてくれなかった、料金が高い、安くしてくれなかった」
このように数えきれないほど不満が溢れています。
スタッフ側の不安
「毎日残業で帰れない(お客さまが帰ってからもすぐに帰れない)、毎月のノルマが相当きつい、パワハラやセクハラなどのハラスメントが多発している、理不尽にお客さまに怒鳴られる・暴れる・殴られる、店舗でいじめられる、長時間労働が当たり前、休憩がない」
こちらも大きな問題があるのは事実です。
来店するお客さまやスタッフ側の不満が多く、過度なストレス対象になります。
これらがやばいと言われる理由に繋がります。
携帯ショップの主な仕事内容を紹介
携帯ショップの主な仕事内容を紹介します。
「スマホを売って手続きをするだけでしょ?」
最初はこのように思っていました。
いざ働いてみると、何十年働いても覚えることはたくさんあり、情報がアップデートされていくため覚えきれないということ。
これから携帯ショップで働きたいと思っている人や興味のある人に向けて詳細を案内します。
携帯電話の販売業務
携帯電話の機種変更、新規契約、契約変更(ガラケーからの切り替え)などが基本です。
お客さまの中には、どの機種にしようか決まっていない、機種の相談をしたい人が多く存在します。
すべての機種を案内できるように特徴やスペック、前モデルからの変更点など、さまざまな情報を覚えます。
カタログを持ちながら接客をしますが、なるべく時間を掛けずにスムーズに対応することでお客さまを逃さずに営業することができます。
各種手続き
料金プラン変更の他、各種事務手続きを行います。
これは携帯ショップ専門店ならではの手続きで、家電量販店の販売員ではできない詳細な手続き行うことで、量販店の店員よりも人一倍大変な作業をこなす必要があります。
主な各種手続きの一覧はこちら
- プラン変更
- 解約
- 支払先変更
- 住所変更
- 改称(結婚などで名字などの変更)
- 名義変更
- 承継
- 料金の支払い
- 一括請求の統合・解除
- ポイントについての手続き
- 改番(電話番号変更)
これらの手続きの他にも複雑な手続きが存在します。
また、契約者本人以外の代理人手続きもあるので、一つひとつ書類に不備がないか確認しながら手続きを行います。
手続きに必要な書類やフローが頻繁に変わるため、常に責任者やサポートデスクなどに確認しながら手続きをしていきます。
各種サービスの提案
自社で提供しているサービス(毎月500円のサブスクリプションなど)や、クレジットカード、インターネットまでもが提案の対象となります。
そのため、スマホの知識や価格、各種手続きの他に同時進行しながら提案していきます。
各携帯キャリアはさまざまなサービスを提供しているので、店舗の売上向上のためにも提案しないことはありえません。
毎日勉強を欠かさずに実応対に役立てる工夫が重要です。
故障受付
故障手続き全般も同時に行います。
主な故障手続き一覧はこちら
- 画面破損
- 紛失・盗難
- 水没
- 自然故障
- 新品不良
- 代替え機返却
- 代替え機貸し出し
- 補償申し込み・取次
その場で修理することはできないため、修理センターや補償窓口などに取次をして後日修理品の返却処理を行います。
ここで問題となるのはお客さまの大切なデータです。
実際にデータを消してしまい賠償金を支払うケースや裁判沙汰の内容もリアルにあります。
データに関してシビアなので、慎重に手続きすることを心掛けましょう。
出張販売・イベント
イベント会場などでスマホ1円などの看板を立ててキャッチしているスタッフを見たことはありますか?
これも店舗の利益を上げるための営業活動で、他社からの乗り換えを狙い顧客を囲います。
現在の乗り換え手続き(MNP)は比較的スムーズに行えるため、各社契約の取り合いが行われ競争が激しくなっています。
店舗から数人選出され、イベント出向する際の労働時間は普段より朝は早く、帰りは遅くなる始末です。
携帯電話のイベントについての記事もチェックしてみてください!
クレーム対応
接客業で一番厄介なのはクレーム対応です。
他の店舗で手続きの不備があった場合でも、丁重に対応しなければなりません。
平謝りで済めばいいですが、済まない事が多くどんどんエスカレートしていきます。
警察沙汰になるケースもよくあります。
何年も同じクレーム客を抱えるスタッフも多く、出勤の度にストレスを抱えていたのが印象的です。
コールセンターやカスタマーセンターなど電話対応のみではないので、面と向かって暴言を吐かれるのに耐えられない人が普通です。
こうしたクレーム対応を新人の時でもやらなければならないのが非常につらいですね。
クレームのほとんどは、担当スタッフに非がありません。
携帯ショップが向いている人は?働くメリット
携帯ショップ店員として働くことで得られるメリットを紹介します。
携帯業界の主な知識や待遇、職場環境について見ていきましょう!
スマホなど携帯電話全般の知識がつく
専門的な仕事のため当然ですが、携帯の知識やお得なプランを把握できるなどメリットがあります。
最新機種の操作や情報などいち早く知れるのも働く人しか得られないものです。
給料がいい
若い世代の一般的な中小企業に勤めている人に比べ給料は比較的良いです。
事業者専門の資格取得と残業代を合わせれば、役職が無くても月収30万円以上は一年目でも可能です。
ですが、それなりの業務量をこなす必要があるので、稼ぐのは決して楽ではありません。
給料がいいからという理由で就職すると後悔します。
自分の人生の時間をとるか、お金を取るかです。
働くスタッフの世代が近い
若い世代が多く、切磋琢磨できる環境です。
仲がいい人同士で休日に遊びに行くこともできるので、デスクワークのサラリーマンとは少し違った感覚です。
スタッフ間の距離が近い所は良いですが、人間関係で辛いことも多々あるでしょう。
コミュニケーション能力がつく
最大のメリットは、毎日の接客や営業を通し自然とコミュニケーション能力が身に付きます。
一度も面識がないお客さまを何時間も対応することはきついですが、それをこなすことでスキルがどんどん上達していきます。
このように生きていくうえで必須な能力を身に着け向上させる場でもあります。
誰でも働ける
未経験でも就職しやすく、求人も多数出ています。
人と関わる仕事をしたいと考えいる人は、一度携帯ショップ店員を視野に入れる人もいるでしょう。
ただし、派遣か正社員かで同じ業務をするにあたり、待遇差はあるので吟味することをおすすめします。
向いている人の特徴
実力主義で向上心がある人
常に前向きで向上心がある人に向いている仕事です。
どんな対応も臆せずこなせるポテンシャルが高い人に向いています。
無心に仕事ができる人
誰に何を言われても気にせずに仕事を全うできる人は長く勤められるでしょう。
そんな方はどんな仕事でもやっていけそうですね。
お客さまのためになれる人
お客さまのために身を削る努力と愛想が良ければリピーターも付いてきます。
愛される人材になれるでしょう。
携帯ショップが向いてない人は?働くデメリット
携帯ショップで働くデメリットを紹介していきます。
就職する前は、このデメリットをよく知らないで仕事に就いてしまう人が多いのです。
詳しく見ていきましょう。
ノルマがきつい
毎月の目標達成に向けたノルマがかなりきついです。
10年目以降の窓口経験者でベテランの人でも結果が出せていない現状です。
ノルマ達成のために自ら営業して販売していくため、非常に多くの知識や営業スキルが必要となります。
また、メーカー提携の売りたい高価な機種を販売するため、お客さまがすでに購入決定された機種をくつがえす提案も必要となります。
相手が全くいらないと思うものを販売しなければならないということか。
窓口で事務手続きをするだけの仕事と思っている人は見当違いで、大きなギャップが生まれることでしょう。
目標数字や商材が頻繁に変わるので、同じことを繰り返すよりは試行錯誤しながら営業活動する必要があります。
バックヤードでは個人実績の貼り出しもされ、進捗が悪く目標に到達していなければ早出や残業をしてロールプレイングなども行われます。
接客よりほぼ営業職。
毎月ノルマが変動するので覚えることは山ほど!
残業が多い
会社の定時と店舗の営業時間が大きく異なります。
また、対応しているお客さまが終わるまでは帰れません。
(私の場合、出勤が9時・定時が18時・閉店が20時・退社が21~22時の日々でした。)
営業終了間際の機種変更は1~2時間かかるので、その時点で残業確定となります。
早番・遅番は設けられますが、無いに等しいのでほぼ定時で帰れることはないでしょう。
プライベートの時間が削られるので、仕事大好き人間でない限りは苦痛です。
残業時間は新人でも40時間以上あることも…
責任者は50~60時間以上は当たり前です。
クレームが多い
クレーマーが多すぎます。
「料金が高くなった、契約時にこんな話は聞いていない、感じが悪い、そんなこともわからないのか、詐欺師」など理不尽極まりないことも頻繁にあります。
声を上げて怒鳴るや暴れる人もいます。
人間関係などストレスで病む人が多い
職場での人間関係はどの業種業界でもありますが、携帯ショップは比較的多い傾向だと思います。
私はこれまでに2度の昇進と5店舗の経験をしてきました。
どの店舗にも派閥があり病む人が多く後を絶たない状況でした。
ストレスにより精神が病み退職に至ったり、休職する人を何十人も見てきました。
そんな時は「自分は大丈夫」と思わずに誰かに相談してみましょう。
向いていない人の特徴
神経質・消極的な人
接客・営業でノルマが高いため、自ら行動する力が求められます。
強い口調で言われたり業務スピードに抵抗がある人は向いていません。
接客や営業をしたくない人
人と関わる仕事なので一人で黙々と作業したい人には絶対に向いていません。
ワークライフバランスを保ちたい人
シフト制の上、残業もかなり多いのでワークライフバランスは諦めましょう。
GWなど長期休暇には制限があり、店頭稼働最優先でシフトが組まれます。
土日は混み合うのでより大変になります。
まとめ
ここまで読めば携帯ショップで働くことはかなりの激務になることがわかりましたね。
仕事内容と職場環境を理解した上で働くことをおすすめします。
ストレス耐性やコミュニケーション能力・知識は得られますが、それ以上に大変なことが多いです。
少しでも役に立てたら幸いです!
コメント